27時間テレビが中止!?今後のテレビ局の動きが気になる!

フジテレビ、夏の風物詩「27時間テレビ」の中止を決断!新型コロナの影響により

1987年からフジテレビ系列で放送され今年で34回目を迎える予定だった「FNS27時間テレビ」が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で今年の放送を断念したことが24日、分かりました。
FNS27時間テレビは、1987年に始まった前身番組「FNS一億人のテレビ夢列島」でスタートした、系列局と共同制作する毎年恒例の長時間特番ですが、初めての放送中止となります。
関係者によると、当初は約半年前から東京五輪後の8月中旬の放送に向けて系列局と準備を進めてきたそうです。
しかし、2月末から新型コロナウイルスの影響が徐々に出始め、3月下旬には、東京五輪の延期も決定されました。
さらに、4月7日に緊急事態宣言が発令され、外出自粛となったことで、放送中止の決断となったようです。
30年以上にわたって放送してきた看板特番を中止するとは相当の覚悟だったでしょう。

27時間テレビ、近年は視聴率低下が続いていた

FNS27時間テレビは、フジテレビの看板でもあったバラエティー要素をふんだんに取り入れた内容で、歴代総合司会にお笑いビッグ3と呼ばれるビートたけしさん(73)、タモリさん(74)、明石家さんまさん(64)らを起用して瞬間最高38%超えを2回記録した年もあったほど人気を博したこともあります。
タイトルは元々、日本テレビ系で行われているチャリティ番組『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』を真似たものでもあることから、24時間テレビの企画でもあった、スペシャルドラマを1999年から企画したり、加藤浩次さんが100キロマラソンに挑戦するといった企画もありました。
ただ、近年は視聴率の下落が続いており、昨年は平均視聴率5.8%という結果でした。
27時間テレビは、2017年から生放送を取りやめており、今年は総集編として制作してVTRを流すという案もあったようですが、最終的には、接触が困難な今の状況では、27時間ぶっ続けで放送をすることは難しいという判断が下されました。
フジテレビは、今回の放送断念を一旦仕切り直しと考え、来年以降27時間テレビのあり方について、改めて考え直す時間ができたのではないでしょうか

27時間テレビの放送を受け、24時間テレビはどうなる!?

一方、27時間テレビと並んで、夏の風物詩である、日本テレビ系の24時間テレビ 「愛は地球を救う」ですが、3月の日本テレビの会見で、小杉善信社長は「どういう形になろうが、必ずやるというふうに考えている」と話しています。
小杉社長は、24時間テレビがチャリティー番組という特性上、このコロナ禍の状況に、放送する使命感を感じているようです。
25日、政府は残る都道県の緊急事態宣言を解除する方針で、これで日本の新型コロナは一旦収まったかに見えますが、第二波がやってくるという見方も強く、感染防止をしながらの番組製作はさまざまな困難が予想されます。
番組製作スタッフは、日テレ局員ではなく、殆どが、
外注の制作会社所属なのですから、より一層の配慮が求められます。
目玉のチャリティマラソンの開催は、現段階で無理という意見もあります。
今年の24時間テレビは放送されるようであれば、いつもとは違った放送になることでしょう。